20年越しの挑戦 ITパスポート試験! 入門資格の勉強はやっぱりコスパがいい

※ITパスポート試験会場入口(長野市トイーゴのそばにあるビル)

 

昨日ITパスポート試験を受けてきました。

この試験は国家資格である情報処理技術者試験の中で最もやさしいレベルの資格。

ITに関する幅広い基礎知識などが身についているかどうかを問われます。

 

20年前にはじめてチャレンジし、そして挫折した資格

このITパスポート試験、以前は初級システムアドミニストレータ試験(初級シスアド)という名称でした。

2009年に名称が変わったんですね。

試験範囲や試験難易度は少し変わったようですが、入門資格という立ち位置は変わりません(初級シスアドの合格率は平均約30%、ITパスポートは平均約50%)。

 

この試験には苦い思い出があります。

大学生時代、うすぼんやりした自分でもなんとなく

「資格のひとつも持ってなきゃ就職活動のとき大変だろうなぁ」

という考えはもっていました。

「将来PCを使う仕事につけたらいいかなぁ」

「じゃあPCに関する資格を何か取ろうか」

とこれまたなんとも安直な考えで本屋に行きテキストを購入。

それが初級シスアドのテキストでした。

 

はりきってテキストを読み込もうとしますが、当時PCは自宅にあったもののWordとExcelを我流で触るくらいでネット環境も大学生になってはじめてISDNをひいたころ。

ロクにIT知識なんてもっちゃいません。

そんな自分にとって当時のテキスト内容の壁は相当に厚く。

とにかく多いカタカナ用語(アルゴリズムとかクライアントサーバシステムとか)。そしてアルファベットの略語(ISPとかNAPとかDNSとか…)。

これらの用語の意味が覚えにくく、結果テキスト自体の内容も頭にはいってこず。

資格試験の勉強に耐性もなかった当時、かなりあっさりと挫折してしまいました。

 

勉強を再開したのは独立してから

そんな自分がITパスポートの勉強を再開しようと思ったのは独立するにあたりIT周りの知識が必要になったから。

勤務していたときの事務所は税務ソフトメーカーの担当者が来てくれてあれやこれやとIT周りのことをやってくれました。

しかし独立して選んだ税務ソフトメーカーではそこまで手厚い対応は望めず、また自分もIT周りのことは自身でなんとかできるようになりたい!と思っていたのであらためて勉強しなければ、と思ったのです。

そこでとりあえずテキスト1冊読み込もうとテキストを購入。

いろいろ並んでいるテキストの中でイラストがかわいく読みやすそうなこれに即決しました。

試験対策はテキスト1冊+過去問で十分

実際テキストはとてもわかりやすいものでした。

ただ当時の自分は知識だけ得られれば十分だと思っていたのでゆるゆると読み続けるだけで試験を受けようとはしなかったのですが…

ちょっと最近たるんできている自分に活を入れるという意味で

「やっぱり試験を受けよう!」

と奮起し、ここ1~2ヶ月早起きして勉強していました。

やっぱり目標がある方が早起きできますね♪

 

試験対策としてのインプットはテキスト1冊を一度読み込めば十分対応できます。

ただ試験ではテキストに載っていない情報もけっこう出題されます。

なので過去問もこちらのサイトで解きました。

ITパスポート過去問道場

500問くらい。

100問出題されるので試験5回分ですね。

このサイトは回答したあとに丁寧な解説もついてくるので復習がとてもしやすく便利でした。

これだけよくできているのに無料で使えるのはありがたかったです!

 

このサイトで間違えたところをテキストに戻って復習したり解説の内容をそのまま覚えたりして、安定して7~8割くらい答えられるようになったのである程度自信をもって本番に望めました(合格基準は6割)。

 

やっぱり入門資格のコスパは高かった

受験結果は…

1000点満点で760点だったのでたぶん合格!!(なんか配点箇所によっては600点取れても必ずしも合格というわけではないようです)

PCを使って解答するので採点は受験終了後一瞬で終了します。

受験から合格発表まで4ヶ月かかる税理士試験とはえらい違いや…

 

無事20年越しのリベンジが果たせました!

20年前は試験を受けてすらいませんが(^^;)

正式な合格発表は来月ですが、7割以上とれたのでおそらく大丈夫でしょう。

 

試験問題はIT関係だけでなく会社経営や関連法規に関する知識も問われます。

それらを広く浅くなんとなくでも知っているかで正答数はかなり変わってきます。

正直なところ「この形式で問われて答えられたからって役に立つ知識って言えるのかな…」

と思う問題もかなりあったので、この「合格」が「ITに関する基礎知識をもっている」証明になるかはかなり疑問が残るのですが。

 

ITに関わる仕事をしていない人がまったくの無勉強で挑めば6割とるのは厳しいと感じました。

7割以上正答できた今の自分には少なからず以前よりIT知識が身についたのかなと思います。

あとカタカナ用語やアルファベットの略語へのアレルギーをかなり軽減できたのはうれしいですね!

…克服できた!とまでは言えませんが。

 

簿記検定3級の勉強で簿記・会計に関する基礎知識が広く浅く身につけられるように。

FP技能士3級の勉強でお金に関する基礎知識が広く浅く身につけられるように。

同じ入門的立ち位置にあるITパスポート試験の勉強を通じてITに関する基礎知識を広く浅く身につけることができました。

出費はテキスト1冊約2,000円と試験代5,700円のみ。

ITに関する知識は今後仕事のいろんな場面で役立つはず。

ひとりで仕事を進めていくのであればなおのこと。

やっぱり入門的資格取得のための勉強はコスパに優れているなぁ…とあらためて思ったITパスポート受験でした。