将来の夢はずっとなかったけど人生は割となんとかなる
本日平成30年1月8日は成人の日。
ハッピーマンデーですね。
昔は1月15日とキリのいい日付だったのではっきり覚えていましたがハッピーマンデーになってからまったく覚えられなくなりました…
ハッピーマンデーは平成12年からスタートだったそうです。
平成12年は私が20歳になった年なのですが、私の地元はいつもお盆休み中に成人式を行っていたのであまりありがたみはなかったですね。
将来の夢がある新成人は54%
成人の日の今日、新聞の斜面を読んでいたら気になる箇所がありました。
「民間調査会社マクロミルによると、将来の夢があると答えた新成人は54%で過去最低だったという。」
…
……
「将来の夢がある人、結構いるんだな~」
「過去最低だったという。」という書き方からは少し悲観的な印象を受けますが、私は逆の印象を受けました。
将来の夢はいつもてるのか…
私には昔から将来の夢がありませんでした。
もちろん本当に幼い頃であれば「野球選手になりたい」レベルの無邪気な夢はあったと思いますが。
高校生にもなると嫌でも今後の進路を意識しなくてはならなくなります。
そのときよく周りから言われたのが
「将来の夢(将来就きたい職業)は何?その夢を叶えるために必要な勉強ができる大学に行くべきだよ。」
この頃
「私は医者になりたい、だから医学部に行く!」
とか
「私は先生になるから教育学部しか考えられない!」
とか
言える人がすごく眩しく見えました。
自分には就きたい職業がまったくなかったからです。
結局当時学問として学んでみたい心理学科がある大学を選びました。
この当時は進路に悩みながらも
「大学4年間の間に何か将来の夢はみつかるだろう」
みたいに気軽に考えていたところがあったように思います。
けれどいざ就職活動をする時期になっても全然将来の夢はみつからない…
かと言って就職活動をしないわけにもいかず、当時行ってもいいかなと思えた小売業・サービス業に絞って就職活動を行い、あるホームセンターに就職することになりました。
ここの就労環境がなかなか凄まじいものがあり、長く勤めるイメージがまったくもてませんでした。
じゃあ転職するか、と言っても当時は超就職氷河期真っただ中。
新卒でも資格や専門知識がある「即戦力」が求められた時代。
業界未経験の既卒者なんて門前払いが当たり前。
そうかといって別の小売業に転職するのも、もうコリゴリ。
じゃあ何か資格をとった後に転職活動しよう、
事務職がいいな、
よし簿記だ!
という何とも短絡的な発想で税理士業界に転職し、今に至るわけです。
その過程には一度も「将来の夢」が登場しませんでした…
結果オーライだった転職
「中小企業の発展を通じて日本経済の成長に貢献したい!」
といった高尚な想いをもって税理士業界に飛び込んだわけではない私ですが…
今、この仕事に就けて本当によかったと思っています。
辛いこともいろいろありますが、
お客さんの困りごとを解決することで頼りにされている実感をもてる
この仕事にとてもやりがいを感じています。
「将来の夢」がなくたって焦る必要はない!
25歳で転職を決意したときに「将来の夢」がなかった私は
「将来の夢を25歳までみつけられなかった人は、この先もみつけられないだろう」
と悟りました(諦めました?)。
だから20歳の時点で将来の夢がある54%の新成人さん達がとてもうらやましいです。
けど今にして思えば自分の進路選択もありだったのかな、と思えます。
「将来の夢」がない人なら、ない人なりの生き方があるんだなと。
将来の夢が今はまだない46%の新成人さんも焦る必要は全然ないですね。
これから将来の夢が見つかればラッキーだし、もし見つからなくても興味が持てる、やりがいを感じられる業界で働ければ全然オッケーだと思います。
夢を叶え、今その職業で働いている大人って想像以上に少ないです。
けれど今就いている職業にやりがいを感じ懸命に働いている大人はたくさんいます。
「将来の夢があれば人生は充実しやすいけど、将来の夢がなくたって充実した人生を送ることはできる!」
20歳の頃の未来がみえず不安だった自分にそう伝えてあげたいです。