家と車以外に借金までして買うべきものはない

クレジットカードと金銭消費貸借契約証書

民法が改正され、2022年4月1日以降は18歳から成人扱いに。

テレビでは18歳、19歳の方のインタビューがよく取り上げられています。

その中で印象的だったのが

「クレジットカードを作ってみたい」

という大学生の発言。

社会人として働き始めるまで「クレジットカードを持つ」という発想自体したことがなかった自分としては、ちょっとびっくりです。

ネットでの買い物やゲームの課金などをするときにすでに親のカードを使わせてもらった経験があって、カードが以前より身近になっているんでしょうか。

 

日常生活の決済のほとんどをカードやQRコードで済ませている自分としては、カードを作ること自体否定的なわけではありません。

ただ、カード利用にあたっては守るべき大前提があります。

それは

「貯蓄の範囲内で使うこと」

カード決済をすれば支払日を1~2ヶ月延ばせます。

実質借金をしてモノを買い、1~2ヶ月後に返済するのと変わりありません(一括払いなら利息はかかりませんが)。

 

「欲しいモノはお金を貯めて買う」

多くの人が子どもの頃は欲しいモノがあったらお小遣いを貯めたり、アルバイト代を貯めたりして買っていたはず。

なのに、大人になると我慢ができなくなり「貯める前に買う」人が少なくないように思います。

個人的には借金してまで買う対象は「家」だけ。

家、買ったことありませんけど。

あと社会人成りたてのときは「車」もやむなし。

そう考えています(事業用の借金についてはまったく別の考え方です)。

 

家と車は借金もやむなし

新築の家であれば数千万円というお金が必要です。

このお金を貯めようとすると、平均的な収入のサラリーマンなら数十年という期間が必要です。

お金が貯まるころには子どもは成人して、自分もこの先何年生きられるかわからない…

これでは家を買う意義も見いだせないでしょう。

収入に対して無理のない返済額を設定できるのであれば、住宅ローンを組んで快適な家に住みながら毎月返済していくことは、まったく問題ないでしょう。

 

車は、大げさではなく地方では必須。

車がなければお店や病院へ行くのにも一苦労ですから。

社会人として働き始めるにあたっても、車の所有が前提だったりします。

私が新卒で赴任した先もそうでした。

社宅から店舗まで電車もバスもなく、急な坂もあって自転車も到底ムリ。

社宅に住む場合、車通勤が大前提といった感じでした。

新車なら軽自動車やコンパクトカーでも100~200万円のお金が必要。

こんな大金を学生の間に用意しろというのはなかなか酷な話。

初任給から無理なく返済できる額で組めるカーローンなら、この借金はありだと思います。

 

家も車もより新品ではなく中古にするという選択肢もありですが、中古はメンテナンス費用が多額になる可能性もあるので一概にどちらがいい、とは言い切れないのが難しいところです。

 

「貯めてから買う」方が貯まりやすい

家や車以外は原則「貯めてから買う」べきです。

「貯めてから買う」が当たり前になれば、自然とお金が貯まっていくサイクルができあがっていくはず。

人は本能的に貯めたお金をなるべく減らしたくないと考えるため、多くの人が貯蓄が減りすぎないよう使う金額に一定の制限をかけようとするからです。

 

貯蓄が少ない新社会人なら、貯蓄用専用口座を作るのがオススメです。

カードを作るなら、その引落し先を貯蓄用口座にするのがいいかもしれませんね。

きちんと貯蓄をしていけるか自信がなければ「自分がカード決済していい限度額は貯蓄用口座にある貯蓄額の〇%以内内にする」というマイルールを作ってしまうのもありです。

 

安易な借金は絶対にすべきじゃない

一昔前より、借金に対する意識がどんどんカジュアルになっている気がしています。

いや、貸し出そうとする企業側が意図的にカジュアルな方向へもっていこうとしているように思えます。

スマホを触っていると

「100円から返せる!スマホで完結!」

なんて、お手軽さを前面アピールした広告がでてきます。

商品名にも「ローン」って言葉を使わずに「〇〇マネー」なんて表現が目立ちます。

借金って意識をなるべく利用者側にもたせないようにしているんでしょう。

 

以前はお金を借りようとすれば消費者金融に行って融資の申込をしなきゃいけないので、それなりにハードルの高さがあったように思います。

それがスマホの中だけで完結できるとなれば、18歳の新成人がこれ幸いとばかりにスマホゲーに課金するため後のことを深く考えずにスマホで借金を申し込むー

そんな安易な借金が増えてくる気がして仕方ありません。

 

どんなにお気軽であっても借金は借金。

金利だってお手軽であればあるほど高金利。

使い道が決まっている住宅ローンやカーローンより、使い道自由のフリーローンの方が金利が高いのは銀行だって変わらないですからね。

先ほど話題にした「〇〇マネー」って商品も利率を確認したら

「3~18%」

18%って…利息制限法の上限金利(元本10万円~100万円未満の場合)だし!めちゃくちゃ高い!!

借金や金利に対する意識がまだまだ低いであろう18歳や19歳の方が手を出していいものじゃありません。

 

今18歳や19歳の方に何か伝えられるとしたら、この2点を伝えたいです。

「安易な借金は絶対にしないで!」

「カードを使うなら、しっかり貯蓄をしてから貯蓄の範囲内で!」