簿記3級を取得することは無意味か?

ネットでは資格のことがよく取り上げられています。
その中でよく見るのが

どんな資格でも3級は入門的立ち位置であり取得するのは比較的容易。
だから履歴書に書くのは恥ずかしい。
就職、転職には役立たない。

という否定的意見。

実際のところはどうなのでしょうか?

未学習の人と簿記3級取得者の差はでかい!

簿記検定(ここでは日商簿記検定のことを指します)の場合、3級から取得するのが一般的なため3級が入門的立ち位置にあることは間違いありません。

では簿記検定3級は就職、転職に役立たないのかというと…

そんなことはありません!役に立ちます!!

3級の学習範囲の中には会計分野の基本用語が多く含まれており、一通り学習し合格レベルの知識を身につければ、基本用語の意味をなんとなくでもイメージできるようになります。
会計分野の知識を深めていくのに必要な下地を作れるのです。

学校教育では通常学習しない分野であるため、未学習の人に会計分野の知識を説明してもなかなか理解が深まらないことが多いです。
一方、簿記3級取得者は会計知識の下地ができているので、説明をすれば自分なりに解釈し理解できていく方が多いです。

会社の経理担当者にしろ、会計事務所職員にしろ人手不足状態が慢性化しており教える側の人間にとってもなかなか余裕がありません。
仕事の進め方は当然説明すべきものですが、
「借方とは何か」
「貸方とは何か」
といったところからは説明している余裕がありません。
だからこそ、こういった職種では応募要件に「簿記資格取得者」となっていることが多いです。

実際には「実務経験の有無」や「経験年数」などその他の要素もからんでくるでしょうが…
「簿記未学習者」と「簿記検定3級取得者」であれば私なら間違いなく後者を採用します!

FP3級の場合

私は税理士、簿記検定の他に1級FP技能士の資格を取得しました。
税務・会計の分野だけでなくお金に関わる幅広い分野の知識を得たかったからです。
頑張って1級まで取得しましたが、実務に必要な知識としては3級の学習範囲まででも相当網羅していると感じました。

FP技能士試験は記述式でなく選択式で2択又は3択。この方式で6割正解すれば合格なので3級に合格すること自体、正直それほど難しくはないです。
しかし上述したとおり学習範囲は相当広いので、その範囲をすべて学習し知識として身につけた方であれば未学習の方と比べ相当頼りになると私なら判断します!

3級取得のススメ

試験によってその学習範囲は様々ですが、私が経験してきた簿記検定やFP技能士試験に限れば、3級の取得にはとても大きな意味があったと思っています。

今簿記やFPの3級を取得しようかどうか迷っている方、ネガティブな記事に惑わされずぜひ学習への一歩を踏み出してみてください!
学習自体は辛いことも多いですが、それを乗り超えればきっと自分がレベルアップしたことを実感できますし、就職・転職活動にも自身をもって望めるようになると思います!!