簿記検定からステップアップ!会計事務所に転職か、税理士試験に挑戦か。何級まで合格すべきか?

税理士試験結果通知書

※簿記検定受験から半年後に受験した初税理士試験の結果は…ダブル不合格。甘くなかったです(´;ω;`)

先日2019年2月24日は日商簿記検定の受験日だったんですね。

受験された皆様お疲れさまでした!

 

簿記検定受験後は何を目指す?

簿記検定を受験した方にはいろんな理由があると思います。

 

・経理に転職するため

・スキルアップのため

・社内で昇進するため

・大学入試で有利になるため

・会計事務所に転職するため

・税理士試験受験に必要な基礎知識を得るため

 

私の場合は下の2つ、

会計事務所に転職するため、税理士試験のためというのが目的でした。

 

この目的を果たすためだったら簿記検定は何級まで取得すればよいのか。

自身の経験を踏まえて考えてみたいと思います。

 

会計事務所への転職は何級が必要?

売り手市場が続く昨今会計事務所はどこも人手確保に苦労されているようです。

以前と比べ未経験可、とする事務所も増えているように感じます。

私が転職した十数年前は一人の募集に対し何十人も応募があってみんな落とされてますね~、なんて話をハローワークで聞いたりしたものですが…

 

それでも簿記知識ゼロの人を雇う事務所は多くないでしょう。

元々最低限の人数で仕事をまわすのが当たり前の業界。

専門の教育係がいるなんてことはまずなく、

「とりあえず去年の資料見てわかるとこまでやってみて!」

で現場にポンっとだされることも珍しくありません。

もちろんわからないことは聞けば教えてくれるでしょうが、いちいち

「借方、貸方ってなんですか?」

「なんで借金を返しても全額経費にならないんですか?」

なんて簿記の入口付近のことを聞かれていたら教える側は時間がどれだけあっても足りません。

 

未経験はいいとしても

 

正社員なら最低2級は取得しておいてもらいたい

 

というのが雇う側のホンネじゃないでしょうか。

(会計データ入力専門のパートさんなら3級でも十分だと個人的には思います。)

 

ちなみに1級が求められるかと言うと…

地方の会計事務所においてはあまり求められないと思います。

1級で学習する知識はお客さんに中小企業が多い地方の会計事務所ではあまり出番がないからです。

上場企業やその子会社をメインのお客さんにしているような都市部の会計事務所なら需要はあるのかもしれません。

ちなみに私は1級には合格していません。

2級から一気に税理士試験の受験にシフトしてしまったので…

 

簿記検定の学習範囲には税金に関することがほとんど含まれていないので、未経験の方がいきなり会計事務所の実務をこなすのは結構きつかったりします。

これから未経験で転職する方はFP技能検定2級の範囲を勉強するといいかもしれません。

税金だけでなく社会保険や保険、不動産や相続など会計事務所職員として知っておきたい知識を幅広く学べるのでオススメですよ!

 

 

税理士試験の勉強を始めるためには何級が必要?

「税理士試験の勉強を始めるならまずは簿記を勉強してください。」

大手の専門学校に相談しにいくと必ずこう言われるはずです。

専門学校のパンフレットでは入門的科目である「簿記論」と「財務諸表論」の勉強をスタートするには「簿記2級程度の知識が必要」と書いてあります。

これは私も同感です。

「簿記論」と「財務諸表論」は簿記検定と出題範囲は似ていますが、

比較にならない位ものすごくひろーく、ふかーく学習します。

必ずしも2級に受かっている必要はありませんが、一通り2級の範囲を勉強していないと講義の途中でつまづく可能性大です。

逆に2級レベルの知識まであればどの科目でも学習をスタートできるので、

 

税理士試験受験を考えるのであればまずは2級合格を目標にするのをお勧めします!

 

では1級合格が税理士試験に役立つかと言えば…

間違いなく役には立ちます。

試験範囲が被っているところが多いので2級合格者より圧倒的に有利です。

 

ただ問題は被っていない分野も多いこと。

特に原価計算の分野は税理士試験で全く出題されません。

工業簿記の分野も税理士試験では深く問われません。

最終目標が1級合格ならいいのですが、税理士試験を最終目標とするのなら簿記1級の勉強はちょっと遠回りになってしまう気がします。

もちろん税理士試験の受験資格がない場合は1級合格が受験資格になるので取得せざるをえませんが。

自身の経験を振り返っても2級までの知識で講義にはなんとかついていけました。

長時間かけて1級を取得するよりもその時間を簿記論・財務諸表論の学習に充てた方が合格までの時間は短縮できるように思います。

私の場合は冒頭の写真のように2級合格したその年の税理士試験は不合格でしたが…

本試験でうまく立ち回れば合格するチャンスはあったと思っています。

 

 

まとめ

より上の級を目指して簿記の勉強を継続するのは素晴らしいことですが、自分の目的と比べてオーバースペックになってしまうのも時間がもったいないなと思い今回の記事をまとめてみました。

 

結論は繰り返しになりますが

 

会計事務所へ正社員としての転職を狙う方や税理士試験を受けようとする方は2級合格を目指すのがオススメ!

 

です!

 

 

[今週の雑談]

今シーズンは本当に降りません。

雪が。

そろそろドカっとくるんじゃないか。

そんなことを毎週思いながら、いつしか2月も終わろうとしています。

片手で数えられるくらいしか雪かきをしないシーズンはひさしぶりです。

ラクなのは本当にありがたいのですが、温暖化のせいなのだとしたらまた今年の夏は猛暑なのか。

去年のような暑さはもうカンベンしてほしいですね…