「ブレーキを踏んだら急発進した」 事故を起こしそうになったあの一瞬は本当にそう思った
高齢ドライバーのブレーキとアクセルの踏み間違えが原因と思われる事故のニュースが連日報道されています。
「ブレーキが効かなかった」
「ブレーキを踏んだら急発進した」
事故後の報道でこんな主張をよく見ます。
そんなのありえないだろ!って普通の人はつっこむと思います。
それまで正常に動作していた車が突然壊れる、ましてブレーキペダルを踏んで急発進してしまうなんてありえない。
どう考えても踏み間違えたんでしょ、って。
私もそう思います。
ただ私は事故を起こした人達がこう言ってしまうのは無理もない、とも思っています。
なぜなら私自身が過去にブレーキとアクセルを踏み間違えたことがあり、
「なんでブレーキ踏んでるのに前に進む!!!!?」
と大混乱してしまった経験があるからです。
新入社員時代、早朝出社時の危機
その日は入社してまだ間もない頃。
試用期間中だったこともあり絶対に遅刻はできない!と毎日早起きしていたのでそんなに慌ただしい朝ではなかったと思います。
道路にでるには駐車場から社宅につながる私道をぬける必要があります。
AT車だったのでクリープ現象を利用してゆるゆると私道をぬけ、道路手前まできたのでブレーキをかけようとしました。
軽くブレーキを踏んだつもりでした。自分の中では。
そしたら止まるはずの車が加速し始める。
「えっ、なんで!?」
このとき既に軽くパニック状態(汗)
普通ならこのとき「間違えた!」と気づいてアクセルペダルからブレーキペダルへ踏みかえるでしょう。
しかしこのときの自分は
間違って踏んでいたアクセルペダルをさらに踏み込んでしまったんです…!
大パニックです(大汗)
正直この辺の記憶はもう部分的にしか思い出せません。
ただ車が急発進して
「うわぁぁぁぁ、なんでだーーー!!」
と大混乱した感覚だけ覚えています。
でようとしていた道路の右側からは車が走ってきていて。
私道から突然でてきた自分の車と衝突しそうになったその瞬間。
記憶はありませんが、言葉通り身体が勝手に反応したんでしょう。
急ブレーキをかけることができ、車体の半分以上が道路にはみ出たところで急停車できました。
そして右側からきていた車の運転手の方は相当運動神経がよかったのか、急ハンドルをきってうまいこと自分の車をよけてそのまま過ぎ去ってくれました(めちゃくちゃ怒鳴られていても当然なひどい運転でした、あのときの運転手さんほんとすいませんでした…!)
自分は、基本信用しない
運転免許に限らずオレオレ詐欺のニュースなどを見ていても
「自分だけは大丈夫」
という感覚の方が世の中けっこう多いのかな、という印象があります。
自分に自信がある。
そのこと自体はすばらしいし、私自身もそうなれたらいいな~とは常日頃思っているのですが。
一方であまり自信をもちすぎない方がいいんじゃないか、とも思うんです。
私の場合車の運転はこんなヒヤリハットを過去にしでかしたことがあるので、自分の運転技術は基本信用していません(^^;)
その後もドアをこすったりとか小さなミスはいろいろありましたし。
けどこのヒヤリハットがあってから15年超、事故は起こしていません(学生時代に一度バイクで事故ったことはありますが…)。
自分を信用していない分安全確認をしっかりするクセはついているんじゃないかと思うので、それがこれまで無事故でこれた理由じゃないかなと。
仕事に関しても
「オレが作った資料なんだ、間違いなどある訳がない!」
とは到底思えず
「自分が作った資料なんだ、なにかミスがあるに違いない!」
と考えています。そんな自分がキライではありません(^^;)
だからこそ自分が作った資料は一晩寝かせてから必ず再チェックを行うなど、ミスが表にでないよう工夫をすることにつなげられていると思うので。
実際再チェックすれば単純なミスを見つけることは結構あります…(-_-;)
自分の身にも起きるかもしれない、と想定しておく
「ブレーキを踏んだら急発進した」
そんなこと起きるわけないじゃない!と思う人は多いでしょう。
けど、自分の身にも起きるかもしれないと想定だけはしておいてもいいんじゃないでしょうか。
万が一自分の車がおかしな動きをしたときに
「車の故障だ!」
ではなく
「オレ、なんかやっちゃってる!?」
って思えた方が柔軟に、すばやく対応できると思うので。
「これからも自分の運転には自信をもたず、安全確認を徹底しよう」
とあらためて思う
一税理士の過去のヒヤリハット報告は以上です。