台風19号がきて千曲川の氾濫におびえた夜。川の様子を確認するなら河川カメラへアクセスしよう

浸水

※長野市の自宅から徒歩15分 国道18号沿いから台風19号が通過した翌日に撮影

 

過去最大級といわれた台風19号が日本各地に、そして千曲川が決壊した長野県内にも大きな被害をもたらしました。

被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。

 

風よりこわかった千曲川の氾濫情報

自宅兼事務所は長野市の南の方にあり幸い被害を受けることはありませんでした。

それでも台風が直撃した10月12日は雨がひどく風も強くなり夜になると頻繁に緊急速報が流れてきました。

その中でドキッとしたのが千曲川の氾濫情報。

20時半ごろ自宅から数kmの篠ノ井横田で越水したのです。

 

長野県は災害に強い県と言われます。

標高の高い山々に囲まれているおかげかどれだけ強い台風が来るといわれてもたいしたことなく終わるのが常でした。

なので自分は災害には不慣れです。

今回もどれだけ強い台風といわれても避難所に行こうという考えはまったくおきませんでした。

貴重品やお客さんから預かっている書類を念のため2階にあげておき、自分も2階で過ごせば大丈夫だろうくらいに考えていたのですが。

 

越水情報を聞いたのも生まれてはじめてだったかもしれません。

読みが「えっすい」でいいのかも自信なかったですし(-_-;)

千曲川がどんな状況になっているのかすごく確認したくなりましたが雨も風も強いなか外にでることはとてもできません。

 

河川カメラで現状を確認できた

そんなとき台風情報をNHKで見ていたときに河川カメラを確認できる

「NHK あなたの天気・防災」

というWebサイトを紹介していました。

サイト自体は検索すれば簡単に見つけられました。

そのあとはいろんな災害情報を見ながら河川カメラも随時チェック。

 

その中で1枚だけ保存しておいた写真がこれです。

河川カメラ1

22時過ぎに篠ノ井小森という自宅から直線距離で1kmくらいのところも氾濫したという情報が入った後の写真。

堤防部分を水が超えているのが確認できますね。

 

ちなみにそれから1日半経過した状態がこれ。

河川カメラ2

台風接近時がいかにすごい状況だったかわかります。

河川カメラが映す場所の普段の様子がわからないと災害時に水かさがどれだけ増しているのか比較ができないので知っておいたほうがいいですね。

安全なときに直接現地を見ておいたり河川カメラをチェックしておきましょう。

 

この河川カメラを表示するまでの流れがちょっとわかりづらかったので手順を載せておきます。

NHKあなたの天気・防災サイトにアクセスしたら画面の下の方までスクロールして地域を選択します。

都道府県をクリックした後は次の画面でも下の方にスクロールすると市町村を選ぶ画面があるのでそこから市町村を選択します。

NHKあなたの天気・防災

 

市町村まで選んだら「現在のようす」→「河川」→「+」の順でクリック。

「+」を最大にすると画面上にカメラのアイコンが表示されるのでこれをクリックすると河川カメラが表示されます。

 

河川カメラで現状を把握できれば避難行動に移せるかも

自分の場合は氾濫箇所から多少距離があったこと、氾濫情報を知ったのが深夜だったこともあり自宅2階に留まる選択をしました。

 

一方、決壊した穂保地区の河川カメラの画像をみたらすごい勢いで住宅街に水が流れ込んできていて状況があまりに違いました。

これを深夜に見てもやはり身動きはとれなかったと思いますが、昼間だったらさすがに「避難しよう!」と決断できたと思います。

 

いろんな緊急警報が鳴ってもなかなか避難という行動に移すのは難しいです。

特に普段災害が起きづらい地域だとなおさら。

河川カメラはリアルタイムの状況を映し出してくれるのでそのカメラに大変な状況が映れば少なくとも危機感をもつことができます。

川の近くにお住まいの方は河川カメラへのアクセス方法を知っておいて損はないと思います。