「税理士試験に受かるまで何時間位勉強したんですか?」
たまに聞かれることがあります。

大手専門学校のパンフレットには「学習時間の目安」なるものが載っていますが…

「学習時間の目安」は目安にならない!

税理士になるには11科目中5科目に合格する必要があります(他にもいろいろなルートがありますが、今回は割愛)。
1年に1科目ずつ受けるもよし、一気に5科目受けるもよし、一度受かった科目は永年有効。
コツコツ合格科目を増やせるので、働きながらでも挑戦しやすい資格試験と言われています。

今回の記事を書くにあたり、私が合格した5科目について大手専門学校の最新パンフレットに書かれた「学習時間の目安」を確認してみました。

・簿記論   460時間
・財務諸表論 460時間
・法人税法  600時間
・相続税法  460時間
・消費税法  300時間

5科目合計で2,280時間。

これは…はっきり言って少なすぎです(笑)
少なく表記されている理由は「理論暗記の時間が含まれていない」からだと思います。
私が見ていた頃のパンフレットには「理論暗記の時間は含まれておりません」と明記されていましたが、最新のパンフレットには書いていませんね…

私がかかった時間

・簿記論   2,000時間
・財務諸表論 1,500時間
・法人税法  2,000時間
・相続税法  2,000時間
・消費税法  1,500時間

5科目合計9,000時間

当時記録をつけていたわけではないので非常にザックリとした数字ですが。
それ程大げさな数字でもないと思っています。

専門学校がだしている「目安」より時間がかかってしまった理由は2つ。

1つは理論暗記に時間がかかるため。
税理士試験は法規集の持込が不可なため、合格答案を作成するにはどうしても税法の暗記が欠かせません。
要点の暗記ではなく条文まるごとの暗記が必要なため、結構な時間が必要になってしまうのです。

もう1つは、「目安」は1年間の学習時間を指していますが、実際には1年間で合格できるとは限らないため。
私の場合
・簿記論   5回
・財務諸表論 2回
・法人税法  2回
・相続税法  2回
・消費税法  2回

5科目で13回受験(複数受験した年があり、年数としては8年かかりました)。一発で受かった科目は一つもありませんでした…
1年目で合格レベルまで実力をつけていれば2年目の学習時間は1年目よりは少なくすむでしょう。
それでも1年間何もしないまま再受験して受かるほど甘い試験ではありません。
受験回数が増えるほど学習時間は増えてしまいます。

1年1科目合格は簡単ではない!

「働きながら1年で1科目合格、5年で5科目合格して税理士だ!」
そう思っていた時期が私にもありました。

けれど、現実は甘くありません。
毎年みっちり勉強しても受からないときは受かりません。
専門学校に通っているときも働いている方で順調に5年で合格した方は見たことがありませんでした(地方校なので受講者自体が多くなかったからかもしれませんが)。

自分の学習時間を見ると膨大な時間を費やしたな~と思いますが、同時にこの時間で済んだよかったな~、とも思っています。

まとめ

資格試験に挑戦する際に必要な時間を見積もるのは当然だと思います。
これから税理士試験に挑戦しようとする方には、私自身の反省も踏まえて次の2点をお勧めします。

1.専門学校の「学習時間の目安」の2~3倍はかかることを想定しておく
2.目標合格期間は短めに設定すべきだが、順調にいかなかったときのプランも想定しておく

私が5年目の受験が終了したときに合格済みの科目は2科目。
半分も合格できていませんでしたが、既に働いていてその後も受講料などを自己負担できる見込みがあったこと、周囲の受験継続への理解もありその後も受験を継続できました。
結果として8年目で5科目合格できました。

これが5年経過した時点で貯金がつき、周囲も5年間しか受験勉強を許さないような状況だったら税理士への挑戦は諦めざるをえませんでした。
最初から順調にいかなかったときのプランを用意しておかなくても、資金の準備、周囲への受験継続への理解をとりつけておけば受験断念というリスクを回避できるのではないかと思います。

「学生なら2~3年が平均的」
「社会人なら3~5年が平均的」
などと書いているサイトもありますが、それが果たして平均的なのか疑問に思い自分自身の体験談も踏まえ、今回の記事を書きました。

これから税理士試験の受験を考えている方はただ試験のことを解説しているサイトだけではなく、税理士試験をクリアしてきた税理士自信の体験談が書かれたサイトを参考にすることをお勧めします!