キレイなノートよりも汚いテキスト
先生が黒板に書いた内容を自分のノートに書き写す。
大事なところは色ペンで書いたりマーカーをひいたり。
学生の頃はその行為について特に疑問をもちませんでした。
ノートをとっている時間がない!
社会人になってから資格試験の勉強をするようになって、最初の頃は学生のときの延長でノートを作りました。
けれど日中の時間をすべて勉強に打ち込める学生さんと違い、社会人は日中仕事。
夜や休日に勉強するしかありません。
当然時間は限られています。
問題演習だってたくさんやらないと本番で点数はとれません。
そんな中で講義中ノートをとっていてふと思いました。
「今書いていること、ほとんどテキストに書いてあるのに…」
「なんでわざわざ別のとこに書き写してるんだろ…?」
大手の専門学校や出版社が作成するテキスト。
合格に必要な情報は当然テキストに記載されているはず。
当たり前といえば当たり前のことですが、以降講義中にノートをとることは一切やめました(間違った論点をまとめておく間違いノート的なものは作りました)。
テキストの余白にガンガン書き込む!
じゃあノートをとるのをやめたから講義中ボーッとしてたのかというと、そういうわけではなく。
講義が分かりやすいと評判の講師はやっぱり講義内容が違います。
ただテキストの内容をなぞるだけではありません。
・シンプルな例え
・具体例
・語呂合わせ
・他の講義との関連性
・実務であったエピソード
などなど、これらを雑談交じりに話すことで内容がよりわかりやすく、印象に残りやすくなるように工夫をしてくれています。
ノートをとらない代わりに、テキストに載っていない講師が話してくれるプラスアルファ部分をテキストの余白にメモ書きとしてガンガン書き込むようにしました。
また最初よくわからなかった論点が、復習を重ねるなかである日突然自分なりに理解できたときってなかったでしょうか。
そういうときって、その論点についての全体像が自分なりにイメージできたときだと思います。
そのイメージの過程もテキストに書き込みました。
そうしておくことで後日復習するときに当時イメージできたことをすぐに反復でき、より深い理解につなげられるようになりました。
こうやって書き込みを続けることで、新品のときあれだけ無機質で冷たい感じのしたテキストが、自分が書き込んだメモ満載の自分だけの分かりやすい参考書に変わっていきました。
税理士試験のときにガンガン書き込んだ各科目の
「要点チェックノート(専門学校で配布する計算テキストの要点を1冊にまとめたもの)」
「理論サブノート(専門学校で配布する理論テキストの本文を1冊にまとめたもの)」
は今でも事務所の本棚に並べています。
普段実務であまり目にしない規定がでてきたとき、受験生時代に学んだ記憶があればこれらを見返すことで効率よく思い出すことができるので重宝しています。
もちろん当時と今では法律が変わっている部分があるので、最終的には最新の実務書や法律を確認しています。
メモ書きには青ペンがオススメ
税理士試験で使うペンの色は青か黒のどちらか。
「青の方が目にやさしくて試験委員が見やすいから有利。」
そんな噂を聞いて、青ペンを使うようになりました(噂の真偽はわかりません。けど、B4用紙一杯に記載された税法理論の答案を見ると確かに黒より青の方が威圧感がなく、見やすい気がします)。
この青ペン、他にもメリットがあります。それは
自分が書き込んだ文字が黒より目立つ!
ということ。
テキスト本文が黒なので、これに黒のメモ書きを増やしていくとどんどん見辛くなってしまいます。
赤ペンでもいいのですが、全部赤ペンだとこれはこれで目が疲れます。
メモ書きの基本は青ペン、その中でも特に強調したいところを赤ペンに。
これなら見やすさのバランスがとれていると思います。
私は0.38mmのフリクションを使っています。
フリクションならメモの書き直しも容易なのでオススメです。
余白が少ないときでも0.38mmならなんとかなります。