これから開業を考えている方には、先に開業した先輩方がどれ位の割合で事業を続けているかはとても興味深いところではないでしょうか。

私も独立前にネットでいろいろな情報をみて回っていました。

そのときによくみたのが

「日本の法人の内、設立後5年で85%が廃業、10年以上存続できるのは6.3%(国税庁調査2005年調べ)」

という内容。

「つまり、法人設立後10年で9割以上が廃業してるってこと…?」

 

私の実感とはまったく異なります

「国税庁2005年調べ」なんて出典元らしき情報が並記されていることも多かったので国税庁のホームページにでもその情報が載っているのか、と思い検索してみたのですがまったく見つかりません。

いくら2005年から10年以上経過しているとはいえ、2005年ならとっくにネット環境が一般家庭にまで普及しているころ。

国税庁が統計データをまとめたりしているのならネット上で公開しないのは不自然です。

統計データを公表しないで廃業率だけ示すのはもっと不自然です。

こうなるとこの情報自体正しいのかなんとも怪しく思えてきます。

 

私が税理士業界で働き始めたのは2006年。

10年以上は経過しています。

一番長く勤めた事務所は従業員が複数名いたのでお客さんの数もそれなりにありました。

後継者不在など自らの意思で廃業するわけではなく、債務超過の末資金繰りが回らなくなり廃業するいわゆる倒産。

この倒産に至った会社がどの位あったか…

 

 

どう考えてもそんなに倒産していません!!

 

 

もちろん倒産に至ってしまった会社はありましたが、本当に数えられる位です。

割合にすれば10年後の廃業率9割なんてありえない。

1割にも満たない。

というのが私の実感です。

 

なので余計に件の情報は眉唾なのではないかと疑っています。

情報収集自体はとても大事

独立前の情報収集は言うまでもないかもですがとても重要です。

 

・独立しようとする業種の現状、将来性

・先に独立した会社の成功例、失敗例

・固定費(人件費、家賃、光熱費、通信費、リース代等)は月いくら位かかるのか

・固定費を賄うために粗利益(売上から仕入を引いた金額)はいくら位必要か

・粗利益率は何%にするか、その粗利益率で損益トントンにするには売上がいくら位必要か

・減価償却の仕組み

・借入時の注意点

 

などなど、知るべき情報はたくさんあります。

独立した後ではなかなか情報収集する時間をもてないかもしれませんし、時間がある独立前を有効に使いましょう。

事前に情報収集をし、自分なりの事業計画を立てることは独立後必ず役にたちます。

 

大げさな情報に惑わされないために

そんな有意義な情報の中に紛れ込んでいる大げさな情報(嘘情報?)。

複数のサイトで同じ情報が載っていれば本当のことなんだと信じてしまいがちです。

ネット上の信頼できる記事であれば情報元のURLを並記しているはずです。

情報の真偽は自分で判断するしかありません。

日常的なニュース記事とかならそこまで気にする必要はないでしょう。

しかし自身の独立のような重要なことに関する情報ならその真偽は慎重に判断したいですね。

 

独立を考えている方へ

独立前は不安だらけでしたが、いざしてしまえば結構なんとかなるもんです。

私も独立してまだ1年経っただけですが、サラリーマンを続けているよりも独立してよかった!と断言できます。

10年で9割も廃業するならリスクが高すぎて誰も開業しません!

もちろん、事前の計画どおりにいくことばかりではなく、辛いこともたくさんありますが。

 

少なくともこんな出典元もはっきりしないデータを見て独立を躊躇する必要はまったくないですよ!!