理論テキスト

本試験が近づくと大手の専門学校は理論問題のヤマ当て講義や、出題可能性について各理論のランク付けなど、いわゆる出題予想というのをやってくれます。

計算問題でも出題予想はありますが計算は個別問題だけということはまずなく、総合問題が一題は出題されるのでヤマを張って合格点を取るのはまず無理です。

一方の理論問題は受験科目にもよりますが個別問題のみの出題、それも本当に条文のべた書きだけを求められることもあります。

なのでヤマを張って覚えた数題の理論がズバリ出れば、合格点が取れる可能性はあります。

 

時間がない受験生にとってはこのヤマ当てやランク付けはとても魅力的に見えます。

「もうヤマ当て講義で言われたところとAランクのところだけ覚えればいいか…」

と考えてしまうこともあると思います。

 

けれど、本当にそれでいいのでしょうか…?

 

ヤマは張るべきじゃない!

結論は

「ヤマは張るべきじゃない!」

 

 

…当然といえば当然ですが。

 

 

ヤマを張ったところが出題されなかったらその時点で不合格は確定的です。

仮にヤマを張ったところが出題されてもAランクからの出題であれば他の受験生もバッチリ解くことができ差がつきません。

じゃあCランクにヤマを張ればいいのかといえば、出題されれば手をつけている受験生が少ない分有利ではあるでしょう。

しかし専門学校が様々な過去の傾向を分析した結果出題可能性が低いとみているからCランクなのであってそもそも出題される可能性が低い。

そして出題がされなければ不合格確定。

1年に1回の試験でそんなバクチはうちたくないですよね。

 

理想は全理論暗記

これも当たり前の話ですが、理想はテキストに載ってる全理論の暗記。

「どこが出題されても戦える!」

「自分が手も足もでない問題ならそれは皆解けない!」

という自信は試験にかなりいい影響を与えます。

どうにも分からない問題ならそれは捨て問題、とバッサリ切り捨てる判断も素早くできます。

 

私が受けた科目では

消費税法(約40題)と相続税法(約50題)の暗記は初年度でもやれないことはないと感じました。

初年度はいずれも不合格ですが(^^;)

2年目は全部暗記できていたと思います。

法人税法(約90題)は正直厳しかったですが…

受かった2年目でも全理論暗記はできていませんでした。

 

ランクはメリハリをつけるのに使う

法人税法は出題範囲が膨大です。

働きながらの受験では全暗記の状態まで相当な時間がかかります。

さすがに全暗記は効率的とはいえません。

 

そこで活用すべきなのが専門学校がつけたランク。

 

かといって

「ヤマを張ってAランクだけ覚える、BランクとCランクは捨てる!」

というのはオススメしません。

「Aランクは完全暗記!Bランクはべた書きできなくても要旨は自分の言葉で書けるレベルで暗記。Cランクはキーワードを中心に覚えてもし出題されても白紙にだけはしない。」

といった感じで暗記の完成状態にメリハリをつけるためにランクを活用してみてはどうでしょうか。

 

私が受かったときの法人税法の理論問題は

べた書きは出題されず1題はAランク。もう1題はBランクから。

Aランクの問題はだいぶいい勝負ができ、Bランクはところどころ間違えつつもボーダーラインギリギリ位はいけたかといった感じでした。

暗記の精度が低かったCランクが出題されなかったのは完全に運ですが、Cランクにそれほど時間をかけずその分Aランクの暗記に時間を費やしBランクも捨てはせずほどほどに覚えるという戦略が当たって理論は合格点が取れたのかなと思っています。

 

まとめ

「税法は合格に何年もかかって当たり前」

という意見も個人的には?です。

一昔前の解答必要量が膨大、ALLべた書きの速記大会であれば理論暗記に時間をかけられる何年も受験している人が有利です。

けれどべた書きできるかよりも事例を用いて条文の理解が問われる近年の試験であれば短期合格も目指せると思います。

 

理論暗記は税理士試験合格のためには避けて通れない道ですが、その道は何本もあり人によって歩きやすい道・歩きにくい道も異なります。

受験生の方はひとつのやり方に固執せず、ぜひいろんな人のやり方を見聞きして試してみてください!