通信回線を複数契約しておくリスクヘッジ
2022年7月2日~3日にかけて全国的にKDDIの通信障害が発生しました。
本日7月4日もまだ完全復旧には至っていないようです。
通信障害は定期的に起きている
今回発生した障害はKDDIの通信網上でしたが、他の大手通信会社でも過去に通信障害が発生しています。
・2015年7月 KDDI
・2018年12月 ソフトバンク
・2021年10月 NTTドコモ
こうして見ると「大手通信会社だから大丈夫!」ということはなく、むしろ数年に一度定期的にどこかの通信会社で通信障害が発生しています。
「絶対に通信障害を起こさない!」と保証してくれる通信会社があればそこと契約をすればいいのですが、現実問題それは不可能。
今後どれだけ通信網の保守に力を入れても、通信障害が発生する可能性をゼロにはできないでしょう。
であれば、利用者側として通信障害による不利益を受けないようリスクヘッジの手段を考えておくべきです。
通信回線を単独の通信会社と契約するのではなく、複数の通信会社と契約しておくことがリスクヘッジにつながります。
自宅のWi-Fiと携帯回線の契約を別にする
通信回線を複数の通信会社と契約しておく、といっても数年に一度起こるか起こらないかわからない通信障害に備えて自宅のWi-Fi(固定回線)を2社と契約するのは費用的にもったいなく、現実的ではありません。
現実的な方法としてオススメできるのは、自宅のWi-Fiと携帯それぞれを別の通信会社と契約することです。
私の場合
・自宅(兼事務所)のWi-Fi 楽天
・携帯 ソフトバンク(LINEMO)
です。
「Wi-Fiと携帯を同じ会社でセット契約する方がセット割引があってお得!」
という意見もあると思います。
ただ、LINEMOのようなオンライン専用プランはセット割引がなくても最初から十分魅力的な利用料になっています。
例えば、LINEMOミニプランならデータ使用量の上限は月3GBで、料金は月990円。
電話し放題月1,650円をつけても月2,640円。
大手通信会社だとセット割引を適用してもなかなかこの値段にはならないかと。
また楽天が提供するWi-Fiは戸建の場合月5,280円。
極端に安くはないかもしれませんが自宅に引くWi-Fiの料金は各社比較してもそれほど大きく変わりません。
通信品質もまぁまぁ安定していますし、以前使っていたソフトバンクと比較しても十分満足できています。
携帯を2回線契約するのもありかも
私の場合は自宅を事務所としても使用しており、仕事をするにあたりオンライン打合せをしたりするので、安定した通信品質のWi-Fiが欠かせません。
これが自宅での利用は完全プライベートのみ、ということであれば固定回線なしで携帯のみ、PCをネットにつなぎたいときはテザリングで。
という方法も検討の余地があると思います。
楽天モバイルなら月3,278円の無制限使い放題プランがあるので、データ利用量を気にせずに使えます。
Rakuten Linkを使えば国内通話料もかかりません。
まぁ、つながりやすさや通話品質の面で不安はありますが(過去に身をもって体験済で楽天モバイルからLINEMOへ移行しています…)
ただ携帯回線が楽天1社のみだと、楽天で通信障害が発生したときに困ってしまいます。
このデメリットを解消するために、デュアルSIMを活用して2つ目の通信回線を契約する方法があります。
今だったら私がサブ回線に選ぶなら、基本料0円で使用できるauのオンライン専用ブランドpovoが筆頭候補です(今回のKDDIの通信障害でだいぶイメージを下げたかもしれませんが)。
こうすることで1つのスマホから楽天の回線とauの回線をつかむことができるようになるので、楽天に通信障害が起きたときはau回線を使い、au回線に通信障害が起きたときは楽天回線を、と使い分けることができるようになります。
povoを実際に使ったことはありませんが、半年に一度のタイミングで数百円のデータ使用料などを課金すれば基本料は0円で契約を継続できるようなので、携帯のサブ回線にぴったりのブランドだと思います。
まとめ
利用者側で通信障害の発生を止めることは、当然ですが不可能です。
利用者側でできるのは、通信障害が発生したときに被害を最小限に抑えられるよう予防策を講じることだけ。
予防策にはなるべくお金をかけずに、なるべく手間もかけたくないもの。
そう考えると今回紹介した
・Wi-Fiと携帯を別会社で契約
・携帯を複数社契約
あたりが、予防策としては有効かと。
Wi-Fiと携帯をセット契約している方や、携帯のサブ回線を契約していない方は一度検討してみてはいかがでしょうか。