小学生時代の成功体験が税理士試験を乗り越えるほどの自分の「強み」を認識させてくれた
小学校の低学年のころまで体育の成績はそれなりに良好だった記憶があります。
駅伝やリレーの選手に選ばれたりしたことも。
今思えば4月生まれという優位性が大きかったのでしょう。
高学年になってからは体育であまり目立つことができなくなっていきました。
ただ、そんな自分でも高学年のときに「これはがんばった!」と思える競技がありました。
それは「マラソン」です。
休日にグラウンド100週
小学生当時、「東京マラソン」というイベントがありました。
イベントといっても実際に開くマラソン大会とかではなく。
体育の授業や休み時間に何週グラウンドを走ったか距離に換算してどこまで走ったかを競う、遊びのようなものでした。
ゴール地点が東京だったから東京マラソンと呼んだのかもしれません。
単調になりがちなマラソンにも子供たちに興味をもってもらうよう考え出されたうまいイベントでしたね。
当時の私はかなりこの「東京マラソン」にはまっていました。
同級生たちより早くゴールするには体育の時間のマラソンだけでは足りません。
朝や昼休みも、暇さえあれば走って走って。
それでもはまっていた同級生達も同じように走るので、なかなか差がつきません。
そこで私は思いつきました。
「誰も走っていない休みの日に走れば一気にリードできるぞ!」
と。
早速日曜日に学校のグラウンドへ行き、ひたすら走り続けました。
ひたすら黙々と走り続けてその日走った距離はグラウンド100週。
1週何メートルあったかは忘れましたが小学生の自分にはかなり大変な距離で、それゆえに走り終わったとき相当な達成感があったのを覚えています。
6年生のマラソン大会で5位入賞
年に一回あったマラソン大会。
6年生のときは最後の大会ということもあり、先ほど紹介した「東京マラソン」を含め練習にはかなり力をいれました。
その甲斐あって、6年生男子40人ほどの中で5位入賞!
賞状をもらうこともできました。
当時自分より運動神経のよかった子はもっとたくさんいたはず。
それでも5位に入れたのは当時毎日地道なトレーニングを積み重ねたからこそ。
我ながらよく練習したと今でも思えます。
過去の成功体験が税理士試験に生きた
小学生時代のマラソンで生まれた2つの成功体験。
これらが自分に自信がつきました。
「マラソンが得意」
という直接的な自信ではありません。
自分は
・コツコツと
・たんたんと
・愚直に
物事を続けることが得意、という自信です。
この自信が税理士試験の受験中に自分を励ましてくれました。
税理士試験はよくマラソンに例えられます。
1科目ずつの受験なら働きながらでも合格できるが、5科目合格まで少なくとも5年、長ければ10年以上かかる…
マラソンでは短距離を全速力ではなく、長距離をたんたんと長時間走ることが求められます。
毎日少しずつ、でも確実に勉強を続けなければ到底合格というゴールにたどり着けないところはまさにマラソンです。
「コツコツと」「たんたんと」「愚直に」勉強を続けられる姿勢は税理士試験合格に欠かせません。
なかなか結果がついてこないときでも
「小学生のときだって、マラソンでコツコツとがんばってこれたじゃないか」
「だいじょうぶ、自分はこういうタイプの試験に向いているはずだ。愚直に、たんたんと勉強に向き合えばいつかは合格できる!」
と自分を奮い立たせることができました。
過去の成功体験から自分の強みが見えてくる
「自分の強みを見つけよう!」
商売をしている自営業者だけでなく、サラリーマンであっても転職市場でアピールするために「自分の強み」を認識することが求められます。
そうはいっても自分のことはよくわかっているようで実はなかなか客観視できないもの。
そんなときは過去の自分を振り返ってみるといいかもしれません。
私は実家の一室に飾られている賞状を見つめなおしすことで過去の成功体験を振り返り、あらためて自分の強みを認識することができました。
税理士試験は科目合格制を採用しているがゆえに、どうしても受験期間が長期化し、結果ドロップアウトしてしまう受験生が少なくありません。
そんな税理士試験に時間はかかったものの合格まで自分がたどり着けたのは
「コツコツと」「たんたんと」「愚直に」物事を続けられるという強みをもっていたからでしょう。
自分の強みが見つからなくて困っている方は、私のように子どものころもらった賞状を久しぶりに眺めてみてはいかがでしょうか。