昨日は日本商工会議所が主催する簿記検定が行われたんですね。

受験された皆様、お疲れさまでした。

 

私が初めて簿記検定を受験したのは平成18年の2月。

今回が平成30年2月。

いつの間にか干支が一回りしていました。

 

簿記を学ぶとスゴイ人になれる…?

日本商工会議所のホームページにはこう書いてあります。

「簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。また、ビジネスの基本であるコスト感覚も身につきますので、コストを意識した仕事ができるとともに、取引先の経営状況を把握できるために、経理担当者だけではなく、全ての社会人に役立ちます。さらに、公認会計士や税理士等の国家資格を目指す方や他の資格・検定と組み合わせてキャリアアップを考えている方々にも必須の資格といえます。」

https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/about

書いてあるメリットをまとめるとこんな感じ。

・会計知識が身につく!

・財務諸表(≒決算書)が読める!

・経営管理力が身につく!

・経営分析力が身につく!

・コスト感覚が身につく!

・経営状況を把握できる!

 

…すごいですね、簿記を学べばすごいビジネスパーソンになれそう(笑)

 

曲がりなりにも人生の3分の1位は簿記と関わってきた私の経験から簿記を学ぶことのメリットを検証してみたいと思います。

 

この2点は納得!

・会計知識が身につく!

・財務諸表が読める!

この2点に関してはその通りだと思います。

 

簿記検定の出題範囲を学習することで会計に関する幅広い知識を身につけることができます。

会計知識は基礎の基礎から順番に学んでいけばそこまで難解なものではありません。

ただ、会計知識ゼロの方からみるとものすごくとっつきづらいと思います。

私もかつてそうだったので…

 

簿記の資格を持っているということは、このとっつきづらい最初の壁を乗り越えている証となります。

個人的には簿記資格を取得している方が就職・転職で優遇される理由はこの会計知識をもっている、というところが大きいと思っています。

取引を仕訳にし、試算表に集計し、決算書へ表示する。

この一連の流れはすべて会計ソフトがやってくれます。

しかし会計知識がない方は仕訳が間違っていても気づけません。

決算書で売掛金の残高がマイナスになっていても気づけないのです。

「簿記の知識がなくても会計ソフトがあれば決算書が作れる」
と言われるようになって久しいですが、

「簿記の知識がないと変な決算書ができても気づけない」
という事実も広まってほしいものです。

 

決算書が読める、これは「読める」というレベルがどの程度のものを指すかにもよるのですが、
各書類の勘定科目の意味が分かり、貸借対照表の資産の部や負債の部などの大きな括りが意味するところが分かる
位のレベルなら間違いなくたどり着けます!

 

これはちょっと、言い過ぎでは…?

一方で以下の項目にはちょっと疑問符がつきます。

・経営管理力が身につく!

・経営分析力が身につく!

・コスト感覚が身につく!

・経営状況を把握できる!

 

経営管理力やコスト感覚はあまり簿記の勉強と関係がないような…?

まぁこれは私個人の感覚の問題で、経営結果やコストが決算書や試算表で目に見えるようになるので人によっては可視化されることによって意識が高まり、経営管理力やコスト感覚が身につくのかもしれません。

 

後は経営分析力が身に付いたり、経営状況の把握ができるようになるのか。

これらはどうでしょう…?

はっきり言って、これらは簿記の勉強をするだけで身につくことはないと思います。

簿記の学習では日々の取引を集計し決算書に表示するまでのルールを学びます。

それは作成側の立場に立った知識であり、決算書を分析する側の立場での学習はしないのです。

経営分析をしたければ、別途その分野の書籍なりで学習をすべきです。

私は学習したことがないのですが、中小企業診断士の試験範囲ならこういったものも含まれるのではないでしょうか。

 

まとめ

少々後ろ向きなことも書いてしまいましたが、言いたかったのは

「簿記の学習だけで数字に関することなら何でもわかるすごいビジネスパーソンになれる、といった過度な期待はしちゃいけない。
けど、会計に関する幅広い知識を学ぶことができるので間違いなく自分にとってプラスになる!」

ということ。

 

簿記にもっと興味をもつ方が増えてくれたら嬉しいです!