部下がいなかったことを前向きにとらえよう。 人を雇わない「ひとり税理士」という魅力的な生き方を選択できたことだし
※事務所の本の一部。開業以来「ひとり税理士」本や「Excel」本が増えていってます。
税理士として独立するまでサラリーマンを続けてきましたが、引け目に感じる部分がありました。
それは
「部下をもったことがほとんどない」
ということ。
自分には人の上に立つ能力がない
小売業ではパートさん達に指示をだす役職に就いたこともありましたが、期間は短く指示を出す能力が身についたとはとても思えませんでした。
会計事務所では長年自分より後に社員が入ってこなかったこともあり、記帳代行から申告書作成まですべて自分で行うように。
基本業務は一から十まで全部やれるようになったので、それはそれでよかったのですが。
ただ自分には税理士として人を雇って、人の上に立って皆を引っ張っていく能力があるか?
残念ながら自分にその能力があるとは思えませんでした。
「ひとり税理士」という生き方を実践する税理士がいる!
税理士は独立したら
営業を頑張って仕事を増やし、ひとりで回らなくなったら人を雇って、更に仕事を増やして人を雇って…
というように規模の差はあれ拡大路線を目指すのが一般的です。
長く続いた不景気の影響もあり、そんな簡単にいくような状況ではないとは思いますが。
人の上に立つ能力があると思えなかった自分は、独立を決めた後もどういう事務所を作っていこうか決めかねていました。
そんなときに「ひとり税理士」(人を雇わず、また誰にも雇われずに生きていく税理士のこと)を提唱する税理士の井ノ上陽一さんの書籍を見つけました。
井ノ上さんの書籍では「ひとり税理士」の生き方がとても魅力的に書かれていました。
人を雇わないからこそ、ITを駆使して効率化を追求できる。
その方法をお客さんに伝えることができれば、それが強みになる。
人を雇わないのは弱みではなく強み。
…などなど。
自分もそんな「ひとり税理士」の道を歩んでみたいと思えました。
現状では身内に仕事の一部を手伝ってもらっているので厳密には「ひとり税理士」とは言えないのかもしれませんが…
面倒な事務作業をやってきたからこそ、人を雇わずに効率化で解決しようと思える
例えば会計事務所のパートさんが行う業務。
電話対応、書類作成、ファイリング、来客応対、そして記帳代行(データ入力)…
今そのほとんどを自分でこなしていますが、なんとかなっています。
こんな感じで。
電話対応→連絡手段はメール中心に。打合せ中などのために電話にでれなければ折り返し。
書類作成→見積書・請求書などは専用ソフトにより省力化。定期的に使う書類はひな形利用。
ファイリング→ペーパーレス化を進めれば不要に。請求書など紙での保存が必要なものは自分でやってもさほど時間はかかりません。
来客応対→お茶だしをしてくれる方がいれば正直ありがたいが、自分でやってます(下積時代が長かったのでお茶出しの回数だけはそれなりにやってます、正しいやり方はわかりませんが…笑)
記帳代行(データ入力)→原則、新規契約時に記帳代行業務自体を受けない。もし受けたとしてもExcelやネットバンクによる取込で手入力の時間を極力少なくする。
最初から人を雇うありきであれば、効率化を追求せずただ人に任せるだけだったと思います。
…単に人を雇うほどの事業規模でないからなんとかなっているだけかもしれませんが(^^;)
「雇わない生き方」を選択肢のひとつに
これから税理士として独立を考えている方に伝えたいのは、拡大路線だけが税理士としての道じゃないということ。
人の上に立ちたい方は拡大路線を進めばいいですし、
人の上に立つのが苦手な方は人の上に立たないですむ路線を探せばいいだけです。
そんな路線が税理士にはあります。
以前の私は拡大路線以外で食べていけるのかがわからず独立をためらっていました。
けれど井ノ上さんをはじめ「ひとり税理士」として頑張っている方たちが発信しているブログに触れて独立を決断することができました。
本当に感謝しています。
いずれ自分も独立を目指す方々に「ひとり税理士」の魅力を語れるときがきたらいいなぁ…なんて。
とりあえず、現時点で言えることを最後に。
「食べていくことはなんとかなるし、働き方は自分次第で本当に自由。すくなくとも独立してよかった!」
「…ただそうは言っても貯金はなるべくあった方がいいです(笑)」
[今週の雑談]
近所にとても美味しい中華料理屋さんはとてもおいしく、よく利用しています。
日替わりランチは予定表があるのでそれを参考に行く日を決めるのですが…
先日「焼肉定食」と書いてある日を見つけ肉好きの自分としては「この日は絶対に行かねば!」と楽しみにしていました。
ところが、当日でてきた料理は
「しゅうまい定食」…
…
……?あれ?
そうです、「焼売」を「焼肉」と見間違えていたのです…!恥ずかしい…!
いや正直に言うと、このときはじめて「しゅうまい」を「焼売」と書くことを知りました。
…わたしだけでしょうか??
あ、焼売定食もとてもおいしかったです!!